義歯セミナー

　部分床義歯によって回復された咀嚼機能を維持するためには、リコール時に咬合と適合を適切な状態に保ち続ける必要がある。そのため、日常臨床において、部分床義歯症例のリライニングは比較的頻度の高い処置であると考えられる。しかしながら、直接リライニングは難易度が高く、うまく行うことができないと、機能回復が達成されないばかりか、疼痛を引き起こし、その後の調整に苦心することになる。
　そこで、本セミナーでは、部分床義歯臨床において、非常に重要なテクニックである直接法のリライニングを失敗させないために重要なポイントを考察し、具体的な工夫やテクニックを供覧したいと考えている。